NISA(ニーサ)とは?メリットや仕組みを簡単に理解して口座開設をしよう

スポンサーリンク

NISA」という言葉を一度でも聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、なんとなく「お得な投資制度」のイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

イメージはできるが、そもそもNISAが何なのか知らない人も少なくはないでしょう。

そこでこの記事では、NISAについてを誰でも分かるように解説しました。

スポンサーリンク

NISAとは何か

NISAとは少額投資非課税制度です。

そもそも、NISAは「Nippon Individual Savings Account」の頭文字を取ってできた言葉であり、直訳すると、「日本の個人の貯蓄口座」になります。

つまり、日本に住んでいる人が貯蓄や投資といった資産形成をしていくための口座です。

イギリスのISA(アイサ/直訳:個人貯蓄口座)という制度から由来しており、日本版の「N」が付け加わっています。

個人投資家はNISA専用の口座を作り、限度額の範囲で株式などの金融商品を購入していくことになります。

NISA口座で購入した株式から得た売却益は非課税となります。

スポンサーリンク

NISAの制度内容

NISAには、大きく5つの特徴があります。

  1. NISA口座の開設が必要
  2. 年齢制限がある
  3. 年間投資額上限がある
  4. 売却益・配当金が非課税になる
  5. 口座間移動ができない場合がある

以上の5つの特徴です。これから噛み砕いて説明します。

なお、参考にした金融庁のホームページのリンクはこちらです👇

参考URL:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/index.html

では、5つの特徴を紹介していきます。

①NISAの口座開設が必要

株式投資を始める際には、SBI証券の口座、楽天証券の口座、松井証券の口座などそれぞれの証券会社に口座開設を申し込みます。

この口座のことを証券総合口座と言います。通常は、この証券総合口座を通して株式の売買を行います。

証券総合口座は複数作っても問題ありません。例えば、SBI証券で口座を作った人が、楽天証券で口座を作ることも可能です。

一方で、NISA口座の場合、全ての金融機関において一人1口座までと決まっています。

複数の金融機関(証券会社など)にNISAの口座開設の申請をすることができません。そのため、一つの証券会社等を通してNISAに申し込むことになります。

NISAは国の税制優遇制度ですので、証券会社に提出した後、役所である税務署で資格審査が行われます。税務署の審査の結果、承認されればNISA口座の完成です。

このように証券総合口座とは別にNISA口座を作成する必要があるのです。

②年齢制限がある

NISAの口座開設には年齢制限があります。口座を開設する年の1月1日現在で20歳以上でなければなりません。

一方で、証券総合口座の場合は、年齢制限は特になく未成年でも口座を開設することができます。(親権者の同意が必要等の条件があります。)

③年間投資額上限がある

NISA口座で投資できる金額には上限があります。毎年120万円が上限です。

この120万円の上限金額に達するまでは、どんな銘柄の株式でも何度でも購入することができます。

上限120万円とは、株式を購入する時の金額の合計です。あくまでも、株券を購入した金額の合計の上限になります。

例えば、ソフトバンクの株を14万円、博報堂の株を18万円、電通の株を40万円、サイバーエージェントの株を23万円で購入したとすれば、14+18+40+23=95万円となります。

この場合、上限額の120万円に25万円達していないことになります。従って、残り25万円分、新たに株式を購入することができます。

このようにNISA口座では120万円の中でやりくりしていくことが可能です。

④売却益・配当金が非課税になる

NISAで購入した株式を売却することで得た売却益は非課税であり、NISAで購入した株式を保持することで得た配当金もまた非課税になります。

通常、証券総合口座を通して購入した株式を売却した際に得た利益は、約20%課税されます。配当金を受領した場合も同様です。

ちなみに、株式を売却することで得た利益(所得)のことを譲渡所得、配当で得た利益(所得)のことを配当所得と言います。

また、NISAを通して購入した株式の売却益や配当金には税金がかかりません。

⑤口座間移動ができない場合がある

NISA口座以外の口座(証券総合口座など)で保有している金融商品(株式など)をNISA口座に移すことはできません。

反対に、移管依頼書を提出すれば、NISA口座で保有する金融商品(株式など)を証券総合口座 (特定口座や一般口座)に移管することは可能です。

移管依頼書の作成といった手続は煩わしいため、基本的にはNISA口座と証券総合口座は独立したものと考えた方がわかりやすいかもしれません。

スポンサーリンク

NISAを始めるメリット

著者が実際にNISAを利用した経験から、メリットを2点挙げます。

  1. リスクがないこと
  2. ルールが簡単であること

この2つに尽きると感じます。では、この2つのメリットについて解説しましょう。

①リスクがないこと

NISAにはリスクがありません。むしろ、有益なものです。株式投資を既に始めている人であれば今すぐにでも始めるべきだと言えるでしょう。

20%の課税と0%(非課税)では、全く話が変わってきます。

あなたは、単純にプレゼントとして100万受け取るのか、80万受け取るのかを選べと言われたらどうしますか。

もちろん100万円受け取りますよね。

NISAを始めるか、始めないかという選択も同じことが言えます。

NISA口座を作ったから損する確率が上がるなんてことはありません。

単純に課税されないだけです。
リスクがないばかりか、メリットしかないと思います。

②ルールが簡単であること

細かい制度、規則はありません。難しい知識は不要です。

純粋に「120万円の上限」のもと、株式を購入するだけです。

頭を使って計算したり、事前に知識を蓄えたりする必要なんてありません。

NISA口座の投資可能枠(残金)を確認するだけです。証券総合口座とNISA口座とでリスクが変わることはありません。

スポンサーリンク

まとめ

貯蓄から投資へと時代が変化する中、NISAはとても有効な制度です。

この記事で少しでもNISAのことを知ってもらえたのではないでしょうか。

NISAは何となく危険でハイリスクなものだと捉えて避けている人も、本記事がきっかけでポジティブなイメージに変わていけば嬉しいです。

 

コメント