ここ数年で、「女性のように毛がない男は男らしくない」という女性の思考が、「毛がない方が清潔感あって好き」と変化してきており、その影響から男女問わずムダ毛を処理する人が増えてきています。
個人でムダ毛を処理する方法として主に
- 除毛クリーム
- 除毛ジェル
の2種類が存在します。
ただ、除毛の仕組みや成分がわからなければ、使用するのも怖いはず…
そんな方に、除毛の成分や仕組み、メリット・デメリットなどをご紹介します。今回は、除毛クリーム編です。ぜひ参照してみてください。
除毛クリームとは?

除毛クリームは、言葉の通り「ムダ毛と取り除くためのクリーム」になります。
気になっているムダ毛にクリームを塗り、しばらく時間を置いて洗い流すことで簡単に除毛することができるため、非常に人気です。
また、除毛クリームは決して永久脱毛ではないことは知っておきましょう。
▷仕組み
除毛クリームを塗る |
ここで、多くの方が抱える不安点が「市販などの除毛クリームを使用すると毛が濃くなってしまわないか」ということ。
毛が濃くなってしまう原因は、遺伝も理由の一つですが、食生活の乱れからホルモンバランスが崩れてしまっていることや、摩擦・紫外線のダメージもあります。
そのため、除毛クリームを使用すると皮膚にダメージを与えてしまい、毛が濃くなってしまいます。ただ、ローションなどで保湿をし、アフターケアを行うことで、毛が濃くなるのを防ぎます。
除毛クリームは、市販などで簡単に手にできるため、誰でも簡単に使用できるのが一つの特徴。
ただ、人によって肌に悪影響を齎してしまう場合も。実際に脱毛クリームを使用することで皮膚が炎症を起こし、皮膚科で治療を行う羽目になってしまったケースも少なくありません。
成分が強いために皮膚が弱い場所(顔やVIOなど)や元々皮膚が弱い人はあまりおすすめできる除毛手段ではないでしょう。心配な方は、サロンなどに行って最適な手段を教えてもらうのも一つの手です。
除毛クリームにはどんな成分が入っているのか?

除毛クリームの簡単な仕組がわかったところで、成分などの具体的な仕組みを見ていきましょう。
ここでは、除毛クリームの成分とその役割について詳しく説明していきます。
【除毛成分】チオグリコール酸カルシウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど
主な除毛成分は、チオグリコール酸カルシウムです。チオグリコール酸カルシウムは、毛や髪を構成している「ケラチン」というタンパク質に反応して還元することで、溶解するという特徴を持っています。
そのため、除毛剤やパーマ液などの主な成分として使用されています。厚生労働省の認可を受けている成分であり、個人としても使用できるよう市販にも売られていますので、基本的には安全です。
しかし、使用方法を間違えると肌への炎症や副作用などの危険性がありますので、注意してください。
そのチオグリコール酸カルシウムを助ける役割を果たすのが、水酸化カリウムと水酸化ナトリウムです。こちらは2つともアルカリ成分であり、脱毛効果を高める役割を果たします。
【保湿成分】コラーゲン、ヒアルロン酸、シアバターなど…
上記にも述べましたが、しっかりと保湿などのアフターケアをしなければ、肌が炎症するのはもちろん、新たに生えてくる毛が濃くなる可能性が高くなります。
そのためにも、保湿性が高い除毛クリームを選ぶのがいいでしょう。コラーゲンはタンパク質でできた繊維であり、肌の弾力や水分を高める役割を担っています。
ヒアルロン酸は、体内の水分量を維持する成分であり、コラーゲンよりも高い保湿性があります。通常、「ヒアルロン酸」ではなく、「ヒアルロン酸ナトリウム」という形で表記・配合しています。
シアバターもヒアルロン酸と同様、高い保湿性に優れた成分であり、乾燥から長時間の間、肌を守ることができます。
他にも、製品によって異なりますが、海藻エキスやカモミールエキスなどが配合されていることもあります。
【美肌成分】ビタミンC、ビタミンEなど
ビタミンCは、水溶性ビタミンの一種であり、健康成分として活躍してくれるだけでなく、美肌の手助けをしてくれるんです。
シミの防止や抗ストレス効果で肌にハリを与え、免疫力を向上させる機能を持っています。
対して、ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種で、ビタミンCと同様に肌のハリやシミ・そばかすを防ぐ効果が期待できます。
除毛クリームのメリット

ここ数年で「脱毛」というワードが流行るほど、男女問わず脱毛する方が増えてきました。
その中でも、個々でムダ毛を処理できる除毛クリームが多くの方に人気です。では、そんな人気のある除毛クリームのメリットはなんなのでしょうか。
かみそりのムダ毛によるチクチク感がない
従来は、ムダ毛を剃刀で処理する人がほとんどでした。剃刀でも正しい使い方によって綺麗に処理することができますが、やはり根元まで行き届かないために少し毛が残ってしまいます。
そのため、ムダ毛を処理しても実際に触るとチクチク感が残り、さらには新たに生えてくる毛も太くなってしまいます。
しかし、除毛クリームは毛の根元まで綺麗に除去することができるため、剃り残しはほとんど起こりません。
皮膚を直接傷つけることなく、処理できる
除毛クリームは、カミソリのように皮膚を直接傷つけることなく、処理することができます。
もちろん、人それぞれ皮膚の強さは違いますので、皮膚がそこまで強くない人であれば、肌が炎症を起こしてしまう可能性もありますが、自身の肌をしっかりと把握した上でアフターケアをしっかり行えば、炎症する可能性はグッと下がります。
低コストですぐにムダ毛が処理できる
脱毛がしたいという方にとって、永久脱毛であればサロンで10万円〜、クリニックで20万円〜かかってしまいます。
脱毛にそこまでかけたくないという方にとって、除毛クリームは低コストで手間をかけることなくムダ毛を処理できるので、非常におすすめです。
自宅で脱毛が行える
除毛クリームは、自宅で行えることができる点もメリットの一つでしょう。サロンやクリニックだと、忙しい日に行けなくなってしまい、期間が空いてしまうこともあります。
また、人気なところだと1ヶ月前に予約をしないと空いていないサロンやクリニックも。
このように脱毛に時間を奪われたくないという方は、自宅で行える除毛クリームでムダ毛を処理する方がいいでしょう。
除毛クリームのデメリット

除毛クリームには、保湿力の高い成分が配合されている一方で、実際に毛を溶かして処理しますので、肌に弱い成分も配合されています。
そのため、除毛クリームにはデメリットも存在しますが、しっかりと対策をすれば、以下のデメリットは起こりにくくなります。
人によっては肌が荒れてしまう場合がある
もちろん、人によって肌の性質は異なります。特に敏感肌の方は、決して肌に優しいとは言えませんので、パッチテストをするなどして対策をしてから使用することをおすすめします。
また、使用したとしてもアフターケア(ボディークリームなど)をすることを心がけましょう。
製品にも保湿成分が入っていますが、製品の目的は除毛ですので、決して保湿に特化しているかといえばそうではありません。
なので、保湿成分が入っているからといってアフターケアを怠ってしまうと、肌荒れのリスクは高まってしまいます。
皮膚が敏感な箇所には使用ができない
先ほど、肌が弱い人が使用してしまうと肌が炎症を起こしてしまう危険性があると述べましたが、同時に人には場所によって強さが存在します。
そのため、顔やVIOなどの肌が弱い場所に使用してしまうと肌のトラブルになりかねません。製品の注意事項にも記載があるとおり、肌の弱い部分にはなるべく使用を避けるようにしましょう。
除毛クリームを行う上での注意点

除毛クリームの使用において、注意すべき点は以下の通りです。
- 除毛クリームを行う前にパッチテストをする
- 顔やVIOなど皮膚の弱い部分は使用を避ける
- アフターケアをしっかりと行う
除毛クリームが肌に適しているか、パッチテストだけでは心配という方は、サロンの無料カウンセリングなどを利用して相談を受けてみてください。
また、少しでも肌が炎症を起こしてしまわないように、アフターケアはしっかりと行うことを心がけましょう。
もし、肌が荒れてしまったり、副作用が出てしまった際には、すぐに皮膚科に行くことをおすすめします。
除毛クリームの選び方

除毛クリームを選ぶ際に、チェックするポイントは以下の通りです。
- 成分で選ぶ
- メーカーで選ぶ
- 匂いで選ぶ
一つ一つ見ていきましょう。
成分で選ぶ
商品によって配合されている成分は異なります。もちろん、除毛に必要なチオグリコール酸カルシウムは、ほとんどの商品に配合されていますが、保湿成分や美容成分は商品によって異なります。
乾燥肌、敏感肌が気になる方は、保湿成分(コラーゲンやヒアルロン酸など)が配合されている商品を選ぶのがいいでしょう。
また、除毛力を重視している方であれば、水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが配合されている商品を選んでください。
メーカーで選ぶ
イルミルド製薬
これまでコスメメーカーとして200種類以上の商品を開発しており、ヒット商品を生み出しているのがイルミルド製薬です。
肌が弱い部分であるデリケートゾーンなども安心して使用できる「maina」は女性用脱毛クリームとして非常に人気がある商品となります。
また、「hienz」はグリチルリチン酸2Kやアロエエキスなどのアフターケア成分が配合されており、肌荒れや保湿を維持してくれるメンズ用脱毛クリームも人気です。
NULL
NULLは、メンズをターゲットにスキンケアやボディケア、メイクアップアイテムを販売しているコスメメーカーです。
その中でも人気除毛クリームが「リムーバークリーム」。大人気YouTuberのヒカキンさんがテレビで紹介されただけあり、非常に多くの方から高い支持を得ています。
メンズの除毛クリームとなっていますが、女性も使用可能です。
匂いで選ぶ
除毛クリームには、除毛するための成分「チオグリコール酸カルシウム」が入っており、ツンとした独特な香りがするので、除毛クリームの匂いに苦手意識を持っている人もいるのではないでしょうか。
チオグリコール酸カリウムは、除毛クリーム意外にパーマやカラーリング剤にも含まれていますので、匂いはなんとなく想像できるかと思います。
現在は、ラベンダーやジャスミンなどの香りつきや、香りを抑えてくれる除毛クリームがありますので、匂いが苦手という方には香りつきの除毛クリームを選んでください。
【最新】おすすめの除毛クリーム3選をご紹介!
メンズの人気除毛クリーム3選
WHITH WHITE MEN REMOVER CREAM
商品名 | WHITH WHITE MEN REMOVER CREAM |
メーカー | イルミルド製薬 |
使用可能部位 | 顔以外の全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 5〜10分 |
成分 | サクラ葉抽出液、大豆エキス、クロレラエキス….. |
容量 | 210g |
香り | なし |
こちらは、塗ってから流すまでの時間が約5分。気になるすね毛や胸毛など全身に使用できるます。
液垂れしないクリーム状の商品となっており、塗るのには少しコツが入りますが、その濃厚なクリームが肌の根元まで浸透し、一本一本の毛をごっそり取ってくれます。
また、ノンシリコンやノンアルコールなど6種類の無添加が配合されているだけでなく、植物エキスが含まれていて肌に優しいので、痛みがほとんどありません。
しかし、顔以外の全身使用可能商品ではありますが、皮膚の弱い部位には肌荒れが生じてしまいますので、十分に注意してください。
ROCKY BLACK REMOVER
商品名 | ROCKY BLACK REMOVER |
メーカー | STAY FREE |
使用可能部位 | 顔以外の全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 約5分 |
成分 | ブドウ種子、ダイズエキス、モモ葉エキスなど….. |
容量 | 200g |
香り | なし |
除毛クリームの独特な匂いを炭の力で抑制し、嫌な匂いがすることはありません。こちらの除毛クリームの最大の特徴である炭が除毛だけでなく、古い角質や毛穴汚れを取り除くことができます。
また、11種類もの保湿成分が配合されていますので、皮膚に与えるダメージもしっかりと吸収し、ケアしてくれます。
男性はもちろん、女性にも使用できるほど十分な保湿成分が含まれているため、非常におすすめな商品になります。
PREMIUM REMOVER GOOT
商品名 | PREMIUM REMOVER GOOT |
メーカー | アールスタイル |
使用可能部位 | 顔やVIO以外の全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 約5分 |
成分 | アロエエキス、オウゴンエキス、モモ葉エキス….. |
容量 | 250g |
香り | マンダリンオレンジ |
剛毛除去できると話題の除毛クリーム。除毛だけでなく、肌への刺激を抑えてしっかりと肌のアフターケアができる美容成分と保湿成分が配合されています。
また、除毛クリームの独特な匂いが苦手という方にとっては非常に使いやすいマンダリンオレンジの香りの商品になります。
レディースの人気除毛クリーム3選
maina
商品名 | maina |
メーカー | イルミルド製薬 |
使用可能部位 | 顔やVIO以外の全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 約5分 |
成分 | ノンアルコール、ノンシリコン、ノンサルフェート….. |
容量 | 150g |
香り | ローズ |
6種類の無添加かつ保湿成分6種類で肌に優しく、保湿性のある除毛クリームが「maina」。
顔やデリケート以外の全人全てに使用でき、多くの方が利用している商品になります。除毛クリーム独特の匂いがなく、ローズの香りで利用しやすいのも一つの特徴です。
保湿成分もしっかり配合。アフターケアもバッチリです。
WHITH WHITE
商品名 | WHITH WHITE |
メーカー | イルミルド製薬 |
使用可能部位 | 顔やの全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 約5分 |
成分 | アロエエキス、クロレラエキス、モモ葉エキス….. |
容量 | 150g |
香り | なし |
WHITH WHITEは、クリーム状の除毛クリームですので、ムラがあり洗い流しにくい感は多少ありますが、肌荒れを防ぐ3つの美容成分が配合されているため、肌に優しく安心して使用できます。
刺激や乾燥はなく、肌のトラブルが起こりにくいのも特徴ですが、保湿成分が少ないこともありますので、アフターケアをするためのボディークリームなどを用意するといいでしょう。
Pineapple and Soy milk
商品名 | Pineapple and Soy milk |
メーカー | 鈴木ハーブ研究所 |
使用可能部位 | 顔やVIO以外の全身(すね毛、わき、胸毛など) ※皮膚が弱い部分は使用不可 |
放置時間 | 5〜15分 |
成分 | オウゴンエキス、イタドリ根エキス、カミツレ花エキス….. |
容量 | 100g |
香り | なし |
脱毛力と美容力に高評価を得ている除毛クリームが「Pineapple and Soy milk」です。
オウゴンエキス、イタドリ根エキス、カミツレ花エキスなどの植物由来成分が配合されていますので、肌荒れが心配な方でも肌をしっかりとケアできるおすすめな除毛クリームになります。
さらに、誰でも使用できるように製造されていますので、お子様の除毛も安心して使用できます。
まとめ
今回は、除毛クリームの仕組みや成分、メリットなどをご紹介してきました。
現在の除毛クリームは、肌荒れを防ぐための保湿成分や美容成分が含まれているものが多いです。
除毛クリームのメリット
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除毛クリームには、主にチオグリコール酸カルシウムが配合されており、中には除毛力を高める水酸化カリウムや水酸化ナトリウムが含まれているものもあります。
さらには、コラーゲンやヒアルロン酸、ビタミンCなど、保湿成分・美肌成分が含まれている商品がほとんどですので、安心してお肌のケアを行うことができます。
除毛クリームが肌に合っているかをしっかり確認してから利用するようにしてくださいね。
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