男女問わず、脱毛への意識・意欲が高まっている現代において、毛抜きは天敵です。
「カミソリなどでムダ毛を処理するよりも簡単で楽だ」とか「毛抜きの方が肌が綺麗に見える」などが理由で毛抜きをする人は多いですし、皆さんも一度はご経験があるかもしれません。
しかしながら、「毛抜き」行為は、脱毛に限らず皮膚にダメージを与えてしまいます。今回は、毛抜きが脱毛にどのような影響をもたらすのかを詳しくご紹介します。
そもそも毛抜きは皮膚にどのような影響があるのか

では、なぜ毛抜きは肌に良くないのか。毛抜きをするメリットやデメリットを3つずつご紹介していきます。ただ、メリットは表面的なことですので、結論を言うとムダ毛処理方法として「毛抜き」を選択するのはおすすめできません。
毛抜きのメリット
毛抜きした後は肌がツルツルになる
カミソリを使用すると、どうしても少しムダ毛が残ってしまうことがあります。しかし、毛抜きは毛根自体を引っこ抜いてムダ毛処理することになるので、表面上では毛抜きの方がツルツルとした仕上がりになります。
ただ、一時的な処理ですので時間が経てば生えてきます。
費用をかけず楽に行える
医療脱毛や脱毛サロンはもちろん、除毛クリームなどは一定期間どうしてもお金がかかってしまいますが、毛抜きはピンセットひとつあれば半永久的にムダ毛処理が行えます。
また、下準備も必要ないためいつでも時間が空いている時に行うことが可能です。
生えてくるまで時間が長い
上記にも述べましたが、毛抜きは毛根から引っ張ることでムダ毛処理を行いますので、もちろん生えてくるのはカミソリやシェーバーと比較すると、遅いです。
ただ、毛根から引っ張ると言うことは直接的に毛穴に傷を与えてしまうことになりかねません。
毛抜きのデメリット
皮膚にダメージを与える
毛抜きでムダ毛を処理する際に、一時的に痛みを感じることがあるでしょう。こちらは肌や毛穴にダメージを与えていると言う証拠。
詳しくは下記で述べますが、要は最近が毛穴に入ってしまうことで毛嚢炎を引き起こしてしまう危険性があります。毛嚢炎とはいわゆるニキビのようなもの。毛穴位置に白や赤のブツブツが出てきてしまい毛抜きで肌を綺麗にする状態ではなくなってしまいます。
埋没毛になる危険性がある
毛抜きは何より皮膚にダメージを与えてしまいます。皮膚にダメージを与えると毛穴が塞がってしまい、皮膚の中で毛が成長し続けるといった症状を起こす可能性があります。
これを埋没毛と言います。
埋没毛は、毛抜きだけでなくカミソリも最大の原因となってしまうため、ムダ毛処理を行う際は角質ケアや保湿などを行い、安全な状態で処理をするように心がけてください。
部分によっては時間がかかることも
毛抜きはカミソリと違って一本一本処理することになるため、ムダ毛が多い場所を毛抜きで行うのは非効率です。
また、手が届かない部分の処理が行いため、綺麗に処理をしたいという方は除毛クリームなどを使用するようにしましょう。
カミソリによって毛嚢炎や埋没毛が起こる仕組み
毛嚢炎

毛嚢炎は、毛穴に細菌が入り増殖することで引き起こす皮膚炎の一種です。
毛穴に入る細菌とは、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌などです。表皮ブドウ球菌とは、皮膚のバリア機能を保つ役割を果たすのに対し、黄色ブドウ球菌は化膿性疾患や食中毒の原因菌とも呼ばれています。
これらの菌が毛穴に侵入することで炎症を発生させ、毛嚢炎を引き起こしてしまう危険性があります。主な原因として、毛抜きやカミソリなどによる皮膚へのダメージや乾燥肌です。ダメージによってバリア機能が低下してしまうんです。
毛嚢炎を引き起こしてしまうと、毛穴の周囲に白や赤のブツブツができたり、痒みや痛みが伴う可能性があります。ニキビと似ていますが、悪化してしまうと炎症が広がってしまう恐れもありますので、肌へのダメージを減らし、乾燥肌にならないようしっかりと保湿をすることが重要になります、
埋没毛

腕や足、髪など、部分に限らず毛には毛周期というものがあります。毛周期とは「成長初期⇨成長期⇨退行期⇨休止期」と主に4つ繰り返す周期のことです。
肌にもターンオーバーと呼ばれる肌が生まれ変わるサイクルが存在します。ただ、このターンオーバーは肌へダメージがあった際はダメージの炎症を抑えるために遅くなります。
つまり、肌にダメージを与えることで、皮膚を守るために角質を分厚くさせてターンオーバーを遅くさせ、毛穴を塞いでしまうために、毛は外へ出られなくなってしまい埋没毛になってしまいます。
- ムダ毛を抜くことで肌にダメージを与えてしまう。
- 肌のダメージをこれ以上炎症させないためにもターンオーバーを遅くさせる。
- 角質を分厚くし、古い角質を溜め込む。
- これによって毛穴が塞ぎ、毛周期が止まることがないため皮膚の中で毛が成長する
基本的に、症状は毛が皮膚の中に埋まっている状態だけですが、最近が入ってしまっていると上記に述べた毛嚢炎を引き起こしてしまう危険性があります。
毛抜きと脱毛の関連性

上記でも述べた通り、毛抜きをしてしまうと炎症を引き起こす危険性があります。もちろん、炎症を起こした状態で脱毛を行うことはできません。
脱毛時に毛抜きがNGとされている理由は炎症の他にもう一つ。それが「効果が薄れてしまうから」です。どういうことかというと、カミソリやシェーバーのように表面上の毛を剃るのとは違い、毛抜きは毛根まで抜き取ってしまうため、新しく毛が生えてくるまで時間がかかってしまいます。
脱毛とは本来、毛周期でいう「成長期」の段階で脱毛を行います。成長期が最も多くのメラニン要素を含んでいる他、熱のエネルギーが伝わりやすく、毛根の下にある毛乳頭に伝わることで栄養分の吸収を妨げて、毛の成長をストップさせます。
脱毛前に毛抜きをおこなってしまうと、成長期に到達するまで時間がかかるので、表面上で熱を伝えるムダ毛がなく、ほとんど効果がなくなってしまいます。
脱毛を行う前の毛抜きは避けるようにしましょう。
脱毛前は、電気シェーバーを使用するのがおすすめ!

上記のように毛抜きやカミソリは、肌へ直接ダメージを与えてしまうためにバリア機能が低下し、毛嚢炎や埋没毛を引き起こす可能性があります。
電気シェーバーは、カミソリのように刃を直接当てることがないため、肌へのダメージはかなり軽減されます。また、電動シェーバーにもフェイス用やボディ用、VIO用など部位に合わせたシェーバーを使用することで、肌を痛めることなく安全に使用できます。
シェーバーを使用する前に専用クリームを事前に塗ることで、より肌をケアすることが可能です。処理後は、保湿を行うなどアフターケアもしっかりと行ってください。
まとめ
今回は、毛抜きにおける皮膚への影響と脱毛の関連性についてご紹介してきました。
毛抜きは毛根まで毛を抜くことになるので、表面上ツルツルとした仕上がりになるといったようなメリットがありますが、皮膚へダメージを引き起こしてしまい、最悪毛嚢炎や埋没毛になり兼ねません。
これらはの原因は主に毛抜きやカミソリによる皮膚へのダメージから引き起こすことが多いため、脱毛前に限らず、ムダ毛処理を行う際は電気シェーバーを使用するのがおすすめです。
脱毛を行うこと以上に、脱毛を行うための肌への配慮(保湿や角質ケア、美白ケアなど)を徹底するよう心がけてください。
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