今回は、クラウド資格の入門資格とも言える、AWSクラウドプラクティショナーについての試験内容や勉強法、合格基準などについて紹介していきます。
実際に資格に合格した筆者の意見を元に書いているので、IT系の資格取得を検討している人は是非参考にしてみてください。
AWS認定資格試験の仕組み
AWS認定資格は、役割別認定資格と専門知識認定資格に分類されています。
役割別認定では、技術レベルで「プロフェッショナル」「アソシエイト」「ベーシック」の3段階に分かれています。また、その中でも「アーキテクト」「開発者」「運用担当者」などキャリアパスも明示されています。
自分がどのレベルでどこを目指したいのかを確認し、試験に取り組むようにしましょう。
【AWS認定資格試験の仕組み】
この中でAWSクラウドプラクティショナーは、「ベーシック」に属しています。AWSクラウドの全般的な知識を問われる試験であり、専門知識認定を受ける前提条件になりますので、クラウド初心者におすすめの資格です。
AWSクラウドプラクティショナーの試験内容
この試験は、4つの分野から構成されており、各分野で規定の点数を取って合格する必要はなく、試験全体で1000点満点中700点以上とることで合格となります。※なお、各設問の配点は公開されていません。
そして、解答タイプは大きく2つの種類があります。一つは、択一選択タイプで4つの選択肢から1つの正解を選択します。
もう一つは、複数選択問題となり、5つの選択肢から2つの正解を選択します。
試験時間は90分あり、問題数は65問です。時間に追われるような感覚は少なく、ゆっくりと問題に向き合えるので、焦らずケアレスミスをしないよう、頭から試験に取り組みましょう。
【試験内容】
AWSクラウドプラクティショナーの学習方法
クラウドプラクティショナーの学習方法としては、参考書とWebの2つがあると考えると良いです。
参考書は以前の記事でも紹介した「AWS認定資格試験テキスト AWSクラウドプラクティショナー 山下光洋/海老原寛之(著)」で学習すると良いでしょう。
非常に分かりやすく1週間程度で一読できるので、試験までには何周か読み、大まかに知識をつけると良いです。

参考書でAWSの知識に慣れてきたら、Webの学習に移っていきましょう。公式のものから予想問題集を用意している学習サイトもあるのでいくつか紹介していきます。
まずは、無料の学習方法から紹介します。
まず一つ目が、公式サイトで紹介されている「ホワイトペーパー」になります。ホワイトペーパーは和訳すると、白書、白紙という意味ですが、自社製品や技術を紹介するための文書だと理解しておきましょう。
AmazonからホワイトペーパーがWebを通して公開されているので、非常に参考になります。
膨大な資料があるので、きちんとクラウドプラクティショナーの受験範囲の資料を見極めて学習することが重要です。
他の認定試験での学習にも役立つのでしっかりとチェックしておきましょう。

次に紹介したいのが、「AWS Cloud Practitioner Essentials」です。こちらは無料で受けられるデジタルトレーニングになっています。
Amazonアカウントがあれば誰でも受講できるので、是非受けてみることをお勧めします。

最後に、有料で受けられるWeb学習コンテンツの中でも、特にお勧めだと思ったものを紹介します。
それはudemyで受講できる「この問題だけで合格可能!AWS認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)」になります。
他にも「これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破対策講座(豊富な試験問題290問付き)」がありますが、2つ受講すると勉強量としては、やりすぎな感じはしました。
前者の模擬問題の基礎編と応用編を8割、9割わかるようにしておけば十分合格点は狙えるでしょう。

まとめると、おすすめの勉強法は、参考書を2〜3週して基礎を固め、あとはひたすらWeb学習コンテンツを用いて模擬問題をひたすらに解いていくのが良いでしょう。
参考書だけでは太刀打ちできないので注意が必要です。筆者はudemyの455問の模擬試験講座を3周はしました。
AWSクラウドプラクティショナーの受験方法
受験方法ですが、まずは以下のサイトにログインし、「試験のスケジュールを立てる」を選択しましょう。
次に「サインイン」を押すのですが、ここではAmazonアカウントへのサインインが求められるのでアカウント作成していない人はまずはそこから取り組みましょう。

アカウントの作成が終わったら、サインインから日本のリージョンを選択し、ログインを実行します。
ログインしたら、今度は「AWS認定アカウント」の作成が求められます。
先ほど紹介したAmazonアカウントは買い物などで使うアカウントですが、AWS認定アカウントは、AWS認定試験を受けるための専用アカウントとなり、最終的にはAmazonアカウントとの紐付けが必要となります。
受験には①Amazonアカウントと②AWS認定アカウントの2つのアカウント登録が必要だと覚えておきましょう。一度、AWS認定アカウントを作成するとアカウントへ移動ができるようになります。
AWS認定アカウントに移動ができたら、いよいよ試験の予約ができます。AWSの試験は①PSI試験と②Pearson(ピアソン)試験の2つの試験から選択ができます。
詳しい2つの違いは別の記事で紹介していきますが、結論としては、日本語の試験官が選べるPeason試験が推奨です。
Pearson試験に決めた人は、「Pearson VUE 試験の管理」を選択しましょう。そうすると試験を予約から自分の受けたい試験を選択できます。
今では、テストセンター形式だけではなく、オンラインでも受講できるので、場所は問わずに受験ができます。
オンライン試験の際は周囲に人や余計なものはない状況で部屋の撮影なども要求されるので、案内に従ってしっかり準備をして臨みましょう。
PC環境も事前に試験をした上で受験することをおすすめします。
まとめ
今回はAWSクラウド認定資格の登竜門ともいえるクラウドプラクティショナーについて紹介してきました。
ベーシックなレベルと言いつつ、甘い気持ちで受験すると歯が立たないとも言われている試験になりますので、しっかり紹介してきた勉強法を実行し、気を引き締めてのぞんでみてください。
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