ドラム式洗濯機を購入する際に、よく聞かれることとして、「色んなメーカーがあるがイマイチ違いが分からない」や「大きな買い物になるので慎重に検討したい」などの声があります。
今回は、そんな人たちの為に、ドラム式洗濯機を選ぶ際のポイントをまとめて紹介していきます。
自分にあった洗濯機を見つけ、ドラム式のよさを少しでも実感いただけたら嬉しいです。
ドラム式洗濯機を導入するメリット
ドラム式洗濯機を縦型洗濯機と比較した時のメリットは主に3つあります。以下を参考に、導入することによって、どんな良いことがあるのかを理解していきましょう。
【ドラム式洗濯機のメリット】
- 短時間で服を乾燥させることができる
- 柔軟剤の匂いがつきやすい
- ふわふわした良い仕上がりになる
これらの3つのメリットは、「洗濯機自体で洗い〜乾燥まで完結できること」に起因しています。
外干しする必要がないので、湿度で乾かすのに時間がかかったり、部屋ぼしの変な匂いや生乾きの匂い、干し忘れによる形崩れなどを防止することができます。
個人的には、②によるメリットが大きく柔軟剤の良さを最大限に活かせるのがドラム式洗濯機の一番良いところだと感じています。
他にも縦型洗濯機にはないスマホ連携や洗剤の自動投入、多彩な洗浄コースなど機能が盛り沢山なので購入する際の判断材料となります。
導入するメリットが理解できたところで、自分にあった製品を選び取るために、ドラム式洗濯機のメーカーにはどんな会社があるのかを見ていきましょう。
ドラム式洗濯機のメーカーを比較
ドラム式洗濯機のメーカーは、大きく2パターンに分かれていると考え、「高価格・高機能」と「低価格・必要最低限機能」の製品群に分類をしてみました。
まずは、自分が購入するとしたらどちらのタイプなのかを意識して、詳細に検討していくことをおすすめします。
高価格・高機能メーカー
- パナソニック
- 東芝
- 日立
- シャープ
- アクア
こちらのメーカーは価格にすると20万円〜になり、高価格に見合った遠隔操作や洗剤自動投入など、低価格帯では体験できない機能が多く備わっています。
洗濯機は大きな買い物になるので財布に余裕があり、後悔したくない人はこちらのメーカーから選ぶと良いでしょう。
低価格・必要最低限機能メーカー
- アイリスオーヤマ
- シャープ(一部製品)
- アクア(乾燥機能なし)
低価格帯のメーカー製品は、まだ市場にはそこまで出回っておらず、10万円〜15万円ほどの価格でこの3つのメーカーが挙げられます。
シャープは価格帯でのラインナップの幅が広く、一部商品のみこちらの部類に入ってきます。アクアは乾燥機能がついていなかったりするので、安さに眼が眩んですぐに購入しないよう注意しましょう。
ドラム式洗濯機のメーカーの全体像を理解したところで、それぞれのメーカーにどんな特徴があるのか細かくみていきます。
各メーカー製品の特徴
パナソニック
パナソニックは現在、ヒートポンプ式乾燥を取り入れた「VXシリーズ」、シンプルな水平垂直フォルムに特徴のある「Cubleシリーズ」の2種類で構成されています。
しかし、2021年11月に新ラインナップとしてスゴ落ち泡洗浄とはやふわ乾燥 ヒートポンプを搭載した「LXシリーズ」が発売予定です。
より機能面を求めるなら「LXシリーズ」となりますので、そこに注意して購入を検討すると良いでしょう。
また、選ぶ際のポイントとして、自分が求めている機能がどのラインナップに搭載されているか見極めることが重要です。
例えば、温水や自動投入機能など一部の機能は上位の機種でないとついてこないので、確実に自分が欲しい機能がついたものを選び取っていきましょう。
具体的な機能の一覧を以下に記載しておきます。
・温水泡洗浄
・ヒートポンプ乾燥
・液体洗剤・柔軟剤 自動投入
・スマホで洗濯
・清潔機能・お手入れ
・「ナノイー X」・「ナノイー」
■「VXシリーズ」
■「Cubleシリーズ」
東芝
東芝は、抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX、液体洗剤・柔軟剤 自動投入搭載モデル 「TW-127XP1L/R」と、抗菌ウルトラファインバブル洗浄W搭載モデル「TW-127XH1L」、抗菌メガシャワー洗浄搭載モデル「TW-95GM1L」をラインアップしています。
ここでも注意したいのが、上位モデルである「TW-127XP1L/R」は、発売が2021年9月下旬の予定になっています。高機能なものを考えている人は一旦待って購入することがおすすめです。
具体的な機能を以下に記載していきます。
・ウルトラファインバブル洗浄・すすぎ(ナノサイズの泡で洗浄、すすぎ)
・温水抗菌
・ヒートポンプ
・UV温風除菌
・液体洗剤・柔軟剤 自動投入
・低振動・低騒音
・スマホ連携
■「TW-127XP1L/R」(2021年9月下旬発売予定)
■「TX-127XH1L」(抗菌ウルトラファインバブル洗浄W搭載モデル)
■「TW-95GM1L」(抗菌メガシャワー洗浄搭載モデル)
日立
日立のドラム式洗濯機は、「奥行きスリムタイプ」と「幅スリムタイプ」の2種類から選択ができ、置き場所に合わせた洗濯機を購入できるのが大きな特徴です。
また、「風アイロン」でシワのない仕上がりが期待できることもおすすめポイントです。
また、2021年9月中旬には、快速洗乾コース、除菌清潔プラスコース、糸くずフィルターの機能を追加した「BD-SV110GL」も新発売されます。こちらも要チェックしてご検討ください。
以下に特徴を記載していきます。
・風アイロン
・液体洗剤・柔軟剤 自動投入
・スマホ連携(洗濯コンシェルジュ)
・AI洗濯(しみや汚れを自動感知し、洗い方や運転時間を調節)
・温水付きナイアガラ洗浄(大流量、高濃度洗浄)
■「BD-SV110GL」(2021年9月発売予定)
■「BD-NX120FL」(奥行きスリムタイプ)
■「BD-SX110FL」(幅スリムタイプ)
シャープ
シャープのドラム式洗濯機は、主に機能と洗濯容量によって種類が分かれています。
高機能で大容量の洗濯が可能な「ES-W」シリーズ、一部機能がないが洗濯容量は多い「ES-WS」「ES-H」シリーズ、洗濯量が多くない手頃な価格帯の「ES-S」シリーズの4種構成です。
シャープで特に紹介したい機能は「乾燥フィルター自動お掃除機能」とヒートポンプ乾燥とサポートヒータによる「ハイブリット乾燥」です。
面倒な乾燥フィルターの埃とりが自動になり、省エネ・低騒音の乾燥を実現できています。もちろん、シャープの代名詞ともいえる「プラズマクラスター」も特徴の一つと言えますね。
また、「ES-S」シリーズは価格が15万円以下で購入できるため、非常に人気のあるシリーズとなっています。
冒頭で紹介した通りシャープはモデルによって金額感が大きく異なるので、コスト重視の人は是非チェックしたいところになります。
以下に全ての特徴を記載していきます。
・高圧洗浄
・乾燥フィルター自動お掃除
・乾燥ダクト自動お掃除
・ハイブリット乾燥
・液体洗剤・柔軟剤 自動投入
■「ES-W」シリーズ
■「ES-WS」「ES-H」シリーズ
アクア
アクアから発売されているドラム式洗濯機は、「AQW-FV800E」の1種類だけになります。この洗濯機は価格が10万円以下のため破格の値段ように見えますが、乾燥機能がついていないので注意したいところです。
ドラム式洗濯機に求める機能として乾燥機能は必須だという人も多いはずなので、しっかりとそこを理解した上で購入するようにしましょう。
機能は他メーカーと比べて少ないですが、価格は手頃で手を出しやすいです。
機能は縦型洗濯機と大きく変わらないので特段記述はしません。
■AQW-FV800E
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマのドラム式洗濯機は、主に乾燥機能の有無で大きく分類できます。乾燥機能まで付いているのは3種類あり、高機能な「HDK832A」、機能は劣るが手ごろな「FLK832」、コンパクトタイプの「CDK832」で構成されています。逆に乾燥機能がないものは「HD71」「HD81AR」「FL81R」などです。特に「CDK832」は10万円以下で購入することもできるため、コストを押さえたい人にとっては人気の商品となっています。
以下に主な特徴を記載していきます。
・Ag+機能(汗、部屋干しの匂い除去)
・シワ取り機能
・温水機能
■HDK832A
自分に合った洗濯機を選ぶには
近年、ドラム式洗濯機の機能は成熟してきて、各メーカーごとに差はなくなってきているのが現実です。
それでも選ぶときのポイントは「価格」と「自分のニーズにあった機能」「デザイン」の3つだと思います。
筆者がお勧めする選び方のステップとしては、
- 自分の予算を把握し、低価格帯にするか高価格帯にするかで購入するメーカーを複数社決める
(ざっくり、20万円が境目です。) - 各メーカーの機器の機能差分が何かを把握し、自分のニーズに合ったものを選ぶ
(必要以上の機能は求めなくても大丈夫) - 設置場所のスペースやデザインを考慮してから機種を決める
特に痒いところに届くような機能は上位機種にしかついていないことが多く、これを重視するかで選び方が大きく変わってくると思います。
ドラム式洗濯機は大きな買い物ですが、自分に合ったものを購入できれば暮らしが大きく変わり、絶対に買って良かったと思えるものです。
購入を検討している人は是非参考にしていただけたら嬉しいです。
コメント