10年ほど前では、副業は会社に気づかれてはいけないタブーな行為の代表例でした。
しかし、働き方改革が進歩している今、大手企業の副業解禁や副業を推奨する企業が増え、今では副業を行うことが当たり前な世の中になりつつあります。
得意分野やスキルなどで行えるものから、初心者でもできる簡単なものまで数多くの種類がテレビやネットで多く取り上げられているほどです。
その中でも注目を浴びているのが「せどり」になります。今回は、その副業で注目を浴びているせどりのメリットや仕組みなどについて詳しく解説していきます。
せどりと転売
せどりとは、市場に出回っている既存製品をネットや店舗で購入し、「手数料としてその分の差額の利益を得るビジネス」のことです。
この理屈だけで言えば、せどりは転売と何ら変わりはありません。しかし、厳密に異なる点があります。
ここでは、せどりと転売の違いやメリット・デメリットをご紹介します。
せどりと転売の違いって?
既存製品を購入してネット上などで売買する点においてはせどりも転売も同じ意味です。
しかし、せどりは安く購入して相場もしくはそれより安い値段で売ることを意味しており、反対に転売は定価で仕入れてから利益を得るために金額を上乗せして製品を売る行為のことであり、利益の取り方で表現が違ってきます。
世の中は上乗せの繰り返しでできています。
せどりや転売行為がマイナスイメージなのはなぜ?
せどりも転売も合法的なビジネスではありますが、周知からはあまりよく見られていないイメージ。

違反的なビジネスをしている方も多いからですね。
商品を買い占めたり、詐欺をおこなったり、高価な値段で取引したりとネットで利便性が向上した分、現物が見れないデメリットも存在しているからこそ、こういった犯罪が多くなってきています。
一番知られている例として、リゾートパークやライブのチケットなどを買い占めてネットで莫大な利益を得る転売ヤーと言われる人です。
2019年にネット上のチケット販売を禁止しているにもかかわらず、こういった売買を行なっている人は後を耐えません。
だた、しっかりと合法で行う簡単な基礎知識を身につけておくだけで、安全なせどりや転売が実現できます。
転売よりせどりがおすすめ!
では、副業を行うにおいてせどりと転売はどちらがいいのでしょうか。
結論を言うと、せどりになります。転売はルールに反した悪質な売買を行うことなく利益を出している人もいますが、日常的に金額が相場な製品を購入している私たちにとって、それ以上の金額で製品を売る技術を最初から兼ね備えていません。
それに比べてせどりは、ネット上や店舗でセールになった製品を購入した後、売買するツールの相場価格で売ると利益を得ることができます。そのため、手軽に始めやすいせどりがおすすめでしょう。
せどりのメリット
せどりを副業として行うメリットは以下の通りです。
- 収益化のスピードが速い
- 参入障壁が低いビジネス
- 特殊なスキルが不要
- 隙間時間で行える
- 低リスク
- 即金性が高い
せどりは、他の副業に比べると収益化スピードは非常に高いです。安く仕入れて高く売るだけでその差額分の利益を得ることができるので、うまくいけば一週間以内に収益化できる可能性もあります。
また、スキルなどが不要なビジネスのために手軽に始められることが可能で、スマホを活用してネット上で仕入れを行うこともできますので、本業で時間がないと言う方にもおすすめです。
さらには、Amazonせどりだと儲かった利益分を2週間に1回のペースで振り込みしてくれますので、給料とはまた違った喜びを味わうことが可能です。
せどりのデメリット
反対にせどりを行うデメリットはこちらです。
- 少額だか、資金が必要
- リサーチ・分析力を鍛える必要性
- 店舗の場合、お金や時間がかかる
せどりはまず製品を購入するところから始まりますので、当然資金は必要不可欠になってきます。
十分な収益が欲しい方は10万円、軽く始めてみたいと言う方は3万〜5万円が相場でしょう。
初心者におすすめな副業ではありますが、仕入れる商品や価格、ユーザー数などをリサーチするスキルが必要です。ただ、このスキルは実際に経験しないと身につかないものですので、やりながら身につけてください。
また、初心者には電脳せどり(仕入れがネット)よりも店舗せどり(仕入れが店舗)がおすすめですが、店舗だと移動などにお金と時間がかかってしまいます。
店舗せどりと電脳せどりはどちらがいいの?
せどりを行うにあたって、店舗せどりと電脳せどりの二つが存在します。
これらの違いや特徴について説明いたします。
店舗せどり
店舗せどりとは、家電量販店や古本屋、コンビニ、リサイクルショップなどの店舗で製品の仕入れを行う方法です。
店舗せどりはネットで仕入れる電脳せどりと比べて製品を間違わずに購入することができるので、仕入れミスが起きにくいのが特徴です。
しかし、上記にもデメリットにも記載の通り、店舗は移動が必要なため、移動費や時間がかかってしまいます。
ただ、店舗せどりは地域でセールを行なっていることもあり、ライバルが少ないため、初心者には非常におすすめです。値引き交渉もできますからね。
電脳せどり
電脳せどりは、ネット上で製品を仕入れる方法です。メルカリや楽天、BUYMAなどのサイトが中心となっています。
電脳せどりの最大の特徴が、時間をかけることなく、自由に仕入れることができる点になります。これが店舗せどりとの大きな違いです。

スマホ一つで製品を仕入れることができますからね!
製品を買いに行ったり、持ち帰ったりする必要がありません。
しかし、電脳せどりを行うにはある程度の仕入れスキル。いわゆる分析能力が必要になってきます。
いきなり電脳せどりを行うと、ライバルが非常に多いためになかなか売ることができず、全体的な利益が赤字になってしまう可能性も十分に考えられます。
せどりを行うための注意点
合法でしっかりと全体の利益を黒字にするために必要なルールや基準があります。
せどりで取り扱っていないもの
せどりには、当然出品禁止物が存在します。以下の通りです。
- 違法薬物
- 動物
- 医薬品
- コピーデータ
- 偽物商品….
準備するもの
スマホがあればすぐにでもせどりを行うことが必要ですが、他にも準備しておいた方がいいものも存在しますので、ご紹介していきます。
PC/プリンター
PCはスマホより画面が大きいこともあり、製品の分析が行いやすいです。
さらに、プリンターもデータのプリント等に活用できますので、本格的にせどりを行おうと思っている方は準備しておいた方がいいでしょう。
クレジットカード
クレカは、製品を購入する際に使用するため、現金の方がいい方は準備する必要はありませんが、ポイントが付与されますので、おすすめです。
分析アプリ
分析アプリは、せどりを行う人にとって欠かせないツールです。アプリを用いて製品の相場や売れ行きを見ることができます。
製品を分析することで、利益の増加や黒字化につなげることができます。
古物商許可証
リサイクルショップ等で仕入れを行う際に必要なのが古物商許可証。
古物商許可証は中古品を売買する際に必要で、最寄りの警察署で申請すればすぐにでも取得することができます。
ただ、古物商許可証を取得するには19,000円が必要です。さらに再交付には1,300円かかります。
まとめ
今回は、副業で注目されているせどりについてご紹介してきました。
せどりは、必ずしも利益を取得できる副業ではありません。もちろん、赤字が発生してしまう可能性がありますし、利益が全然ないなんてこともあります。
特にせどりで必要なことは以下の通りです。
- 分析アプリ等でリサーチ力を高めること。
- 1週間で売り切ること。
目安として出品してから1週間で売れない場合は少し赤字になってでも価格を下げて売ることをおすすめします。
全く売れなくなってしまうと、その製品丸々損失してしまう可能性がありますので…
せどりの目的は、全ての出品製品を黒字にすることはありません。
全体的な利益を黒字にするために、出品製品がなかなか売れない場合は、価格を下げるなどして、売り切ることが大切です。
今回解説してきたポイントをしっかり理解して、是非せどりに挑戦してみてください。
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